レッジーナの10
うちのおばかなことえりが、中村俊輔を一発変換するに至る道程は長かった。
やった、今日初めて一発変換だ。(登録しなよ……)
先日のSUPER SOCCERでの中村俊輔特集。
水沼さんがレッジョまで出向いてご飯食べながら語り合う趣向でした。
印象に残った俊輔くんの言葉。(一部うろ覚え)
『今調子が悪いのはケガ等もあるが、これは4年周期なのだ』
(大殺界を脱する前のわたしみたい……。)
『チームメイトが「なんで親善試合ごときでいちいち行くわけ? W杯予選?
シンガポール? どこそれ。そんなのおまえいなくても楽勝じゃん?」みたいな。
代表に行って帰ってくると、微妙に白々しい空気が漂っている』
『チームメイトは代表と無縁だから、チームに専念してりゃいいから、W杯予選の
大変さをわかってくれない。代表から帰ってきたら、居場所がない。
これはヒデさんみたいにチームで確固たる地位を築いていれば問題ないのだが……』
『自分のチームで出られないなんて初めてだ』
「自分のチーム」という言葉。10番。
サッカーが楽しい時ってどんな時?と水沼さんに聞かれて、
『コンフェデの時のヨコハマルーレットみたいに、ひらめく時』
『僕は誰にもできないプレイをして一人だけ輝くんだ』(意訳)
まばゆい金色の光につつまれた目も眩むその場所と強烈な自己顕示欲。
天才は一番いいプレイのイメージを良くも悪しくもひきずるんだな〜。
水沼さんがカザフスタン戦の平瀬への長いクロスが好きだったという。
『ああ、あれね。勝手にひらめいたんだ。考えないで』
過去の「神に触れるようなひらめき」の残像。
囚われて、惑わされることもあるのか。足枷にもなるのか。
終始『あいつらわかってない…』みたいに苛立つ俊輔に、水沼さんが
「相手に信頼されるためにはこっちから先に
相手を信頼してみたらいいんじゃないか?」
というアドバイスをしたとのこと。
水沼さんはアニキみたいだなぁ。
経験と、優しさと、慈愛に満ちた眼差しで俊輔をみつめて、語りかけている。
堂々回りの思考回路から別のバイパスにそっと、誘導している。
でも、今の彼にこの言葉は伝わっていないような気がする……。
中村俊輔は想像以上に視野が狭くなり、回りが見えていなさそう。
答えを外側に求め過ぎているように見える。
信頼できる大人がちゃんと側にいるといいけど。
でも、とことんダメな時の経験が人を大きくひろげてくれるという一面があるから。
踏ん張って欲しい。とりあえず降格は免れておめでとう。
イバラの道を華麗なるフェイントや怒濤のルーレットで切り裂け!(血だらけ)
平気な顔して。
それがスターの生きる道。
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Comments
chikiさん、いらっしゃいませ。
サッカー選手のスーツ姿はぐっとくるものがありますが、
玉田選手の場合、ちょっと高校のブレザーみたいな趣があります
よね。少女漫画っぽい。
トーストなどをかじりながら遅刻寸前!みたいな感じで走らせたら
素晴らしい絵になると思います。(なんのこっちゃ)
俊輔くんはすっかりたくましくなって、大人っぽくなりましたねぇ。
Posted by: cocoa | Nov 04, 2004 05:03 PM
cocoaさん、こんにちは!コメントありがとうございます。とっても嬉しくてなんだかワクワクしました。(トラバってすごい♪)こちらのサイトはおもしろくって毎日チェックしにきています。特に私が印象に残ったのは「レッジーナの10」。タイトルまでお借りして私もブログにしてみました。確かに代表を「俺のチームだ」と思っているのは俊輔が一番強いでしょうね・・・サッカーねた、読んでとってもおもしろくて全部なめるように読んでしまいました!
あ、玉ちゃん、合成具合に私もかなり悩んでいます。強いて言えばお父サマの目と目の距離感とかそういうのは似てるかも。骨格とか。歯並びもきれいだとやっぱりいいですね。はい。
それではまた遊びにきまーす。
Posted by: chiki | Nov 03, 2004 07:32 AM
おとうさん
ATOK入れようかなぁ。
しかし、ばかはばかでも、
『ことえり』っていう言葉のことえりはイイ!といつも思うの。
Posted by: cocoa | May 14, 2004 12:42 AM
私の印象で恐縮ですが、
彼はサッカーが好きだといういうのは間違いないでしょう。
ただ、彼がプレイするモティベーションは自分が認められることにあるのではないか、と感じます。
自分でも満足のいくプレイをして、誰よりも上手いと認められることが、彼の希求するものなのではないかと。ちょうど、コンペティションに出場する演奏家のような。
彼のサッカー選手としての節目節目での「選ばれなかった」という挫折体験もその思いをより強くしているかもしれませんそれはストーリーテラーには格好のドラマにもなりますが)。
彼が、最も認められ最も輝くのは積極的にチームに貢献できた時だという視点で、ボールのある時も、ボールのない時も、たとえベンチにいる時でも、どう振る舞うことがチームに貢献することなのかと追求するようになれたら…。
ということを部外者ながら期待し、願っています。
Posted by: Will | May 13, 2004 01:30 PM
MACは好きだけど、ことえりだけは、だめですな。
ATOK FOR MACを使っております。
Posted by: おとうさん | May 13, 2004 01:03 AM
cocoaさんこんにちわ♪
>SUPER SOCCERはご覧になりましたか?
私も前髪下ろしてるんですよ、ここんとこ(笑)。
俊輔関連のメディア報道から目を逸らしていました。
cocoaさんのblogを読ませていただいて、やっぱりな⋯(溜息)、です。
>水沼さんが「ドォモがあるんだから、神父さんに悩みを相談したら?」って言ってましたけど、ややマジ顔で「明日行ってこよっかな〜」とか答えていましたよ!
懺悔部屋なら、顔を見られないからいいかもですね(笑)。
全部吐き出してすっきりしたらいいのに。。
>それにしても強烈な自己顕示欲ですね。感心しました。
一つの才能ですね。
だとしたら、無理やり曲げる必要もないのではと思い至るようになりました。
曲げた方が楽なのではとか、近道なのではとかお節介にも考えていたけど、
そのまま行ってしまえ。
>しかし、相変わらず各方面からスポイルされまくっている匂いがプンプンですねぇ。
でも、もう周囲のせいにできる年齢ではないですからね。結婚したし。
>岡ちゃんとは接点なかったんでしたっけ?
>彼をうまく導いてくれそうな気がするけど、どうでしょう?
多分、フランスワールドカップの時のキャンプには参加したはずです。
ウチの上野さんが悪い意味で俊ちゃんに似てたんです。
技術はあるけど、上野さんを経由するとスピードが落ちるとか、ためてためてバックパスとか、淡白な守備とかね。
岡ちゃん1年目は故障もあって出場機会が少なかったんだけど、出てもやっぱり岡ちゃんマリノスにはフィットできないのかなぁ〜って。
移籍もあるかもって心配してたけど、今年すっごくよくなったんです。
そういう意味では岡ちゃんの下でやるのもいいだろうけど。
今のFマリに俊ちゃんが必要かどうかは疑問⋯⋯こんな風に思うなんて哀しいんだけど。
>くまおまさん
こちらでははじめまして♪
>グイグイと「お前を信じているぞ!お前を信じているぞ!」光線を発射すれば、相手に照射されたその光線は屈折を繰り返して自分自身を照らすわけで・・・なんか宗教ですね。
うんうん。私も信じてるぞ光線を、レッジョカラブリアに向けて発してます。
微かな光が戻ってくる日まで(祈)
>とあけゆきよ ですが、 こさかかずや とはケコーンしてなかったですかね
同棲かな?法的な結婚はしてなかったかも⋯⋯
Posted by: kayoo | May 12, 2004 02:43 PM
cocoaさん ゆっくり読んでみました。
僕も見たテレビなのだけど、僕の印象にはなにものこりませんでしたが、こうして改めて文章で読むと見えないものが見えたきました。
たぶんおそらくここに書かれている俊輔が俊輔なんだろうなあ。
相手に信頼させるのも力だろうけど、相手を信頼するのもその人の能力なんでしょう。力なんでしょう。いわゆる人間力なんでしょう。
グイグイと「お前を信じているぞ!お前を信じているぞ!」光線を発射すれば、相手に照射されたその光線は屈折を繰り返して自分自身を照らすわけで・・・なんか宗教ですね。
そうだ「母の力」と似ているかもしれないですね。
そうそう
とあけゆきよ ですが、 こさかかずや とはケコーンしてなかったですかね
いや古い話だから・・・
Posted by: くまおま | May 12, 2004 08:37 AM
kayooさん
心中お察しいたします。
このままシーズンが終わって、去就を含めて色々と……。
うまく外的環境が整ったとして、コンディションを上げていきながらW杯予選との
兼ね合いを測り、輝きを取り戻してトップコンディションにもっていき、チームでの
活躍が必須となると……。
彼のサッカー人生にとって大変重要な1〜2年になりそうですね。
SUPER SOCCERはご覧になりましたか?
水沼さんが「ドォモがあるんだから、神父さんに悩みを相談したら?」って言ってま
したけど、ややマジ顔で「明日行ってこよっかな〜」とか答えていましたよ!
強烈な個性は諸刃の剣。薄まらずに、彼らしさを失わずに、新しい自分に出会って欲し
いなーと思うけど……。それにしても強烈な自己顕示欲ですね。感心しました。
しかし、相変わらず各方面からスポイルされまくっている匂いがプンプンですねぇ。
現実はドラマのようにはうまくいかないのが常なわけですが、天才の境地はまた別次元
かもしれないし。
もがいて切り拓くしかないんですものね。彼自身が…。
岡ちゃんとは接点なかったんでしたっけ?
彼をうまく導いてくれそうな気がするけど、どうでしょう?
Posted by: cocoa | May 12, 2004 01:57 AM
前髪上げろだ!オレを見ろだ!俊輔だ!
ふぇ〜ん(涙)とcocoaさんにすがりつきたくなっちゃっただよぉ⋯⋯
もうね、考え方を変えようとか、視野を広くとか、どーでもよくなりました、はい。
その固執している考え方で、遮眼帯をしてるかのようなその狭い視野で走り抜け!
これがオレ様の走り方だってね。
でもって、前髪の間から斜めに見上げて、どーよ♪って言ってね。
なんたるちあ!な惨憺たるちあになろうとも、見守ってるよと、イタリアの空に誓おう。
Posted by: kayoo | May 11, 2004 10:10 PM